三菱重工が開発したH3ロケット4号機が、予定していた11月4日午後3時48分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、約30分後には搭載していた防衛省の通信衛星「きらめき3号」を予定の軌道に投入し、打ち上げは無事成功しました。
H3ロケットは、日本の宇宙開発における次世代基幹ロケットとして開発が進められており、4号機は静止衛星を打ち上げた初めての機体となりました。今回の成功により、日本は独自のロケットによる静止衛星打ち上げ能力を獲得したことになります。
H3ロケット4号機の打ち上げは、当初は今年10月中旬に予定されていましたが、部品の交換や天候不良のため4度延期されていました。しかし、関係者の努力により、11月4日に無事打ち上げることができました。
H3ロケットの5号機以降は、民間企業による商業衛星の打ち上げが予定されています。また、将来は有人月面探査計画にも活用される予定です。
搭載された通信衛星「きらめき3号」は、自衛隊の指揮伝達、作戦情報の共有など、部隊の運用に関わる重要な通信に使用される予定です。この衛星の打ち上げにより、自衛隊の通信能力が大幅に向上することが期待されています。
H3ロケットの打ち上げ成功は、日本の宇宙開発における重要なマイルストーンです。この成功を機に、日本が宇宙開発分野でさらなる飛躍を遂げることを期待しています。